メモ  死海写本
        Dead Sea Scrolls

1947年以来、死海北西岸の岩山のクムラン洞穴群を中心とする各地で発見された、羊皮・パピルス等の文書の総称。
その数は700点以上。
狭義にはクムラン洞穴群から出た「クムラン文書」だけを指す。
前3〜後1世紀のものと推定され、大半がヘブライ語・アラム語で書かれたユダヤ教文書である。
死海写本の大部分は現在エルサレムのイスラエル博物館内の「聖典殿」に保管されている。
クムラン文書は経典の写本、終末論的世界観に基づく経典の注解、終末時の戦闘の状況を描く『光の子と闇の子の戦い』など内容的に最も重要な非経典的な教団文書からなる。
「クムラン文書」を蔵していた共同体はユダヤ教エッセネ派に属したされる。
この世を光(真実の霊)と闇(虚偽の霊)との戦いの場とし、終末における光の勝利を確信し、厳格な戒めを守りつつメシアの到来を待ち望むという彼らの生活態度は、洗礼・聖餐という典礼とともに原始キリスト教会に引き継がれたと想定できる。
また、死海写本は旧約聖書本文の歴史や当時のヘブライ語・アラム語の解明のため、新しい光を投じた。
【平凡社世界大百科事典より】
Dead Sea Scroll - part of Isaiah Scroll
Dead Sea Scroll - part of Isaiah Scroll (Isa 57:17 - 59:9)
uploaded by Daniel.baranek
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予言と解釈  予言と解釈

「光の子」が真の救世主なのは明らかである。
「闇の子」とは救世主に対抗する人物であろう。
その人物たちは人間の幸福の元である自然な血縁による家族・家庭を破壊し、性的放縦を推し進めるような暗黒の勢力・悪の祭司だ。



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