メモ アトランティス伝説
古代ギリシアの大哲学者プラトン晩年の対話編『ティマイオス』と『クリティアス』とをの典拠とする伝説。
未来が過去に反映したものと考えられる。
アテナイの政治家であり詩人でもあったソロンがエジプトに旅行した折、
その地の神官が、古い記録に基づいて彼に語って聞かせた体裁をなしている。
それによると、ソロンの時代をさかのぼる9000年以前、ギリシア人が「ヘラクレスの柱」と呼んだジブラルタル海峡のかなたにアトランティス Atlantis という名の島があった。
それはアジアとアフリカを合わせたよりも大きく、ポセイドン神の5組の双生児が島を10分して支配していた。
整然たる都市計画と強力な軍事組織を備え、ヨーロッパやアフリカの一部まで支配下に置いていた。
しかし、大地震と大洪水とが重なり、一昼夜にしてこの島は海中に没し去ったという。
【平凡社世界大百科事典より】
アトランティスの想像図
Lloyd K. Townsend illustrates Atlantis
by Lloyd K. Townsend
From Wikimedia project
ムー伝説
太古にインド洋または太平洋海域に存在したとされる大陸ムー Mu は、当初レムリア Lemuria の名で世に広まった。
提唱者はイギリスの動物学者スクレーター PhilipLutley Sclater(1829‐1913)である。
彼は1874年に、マダガスカルと南インド、ならびにマレーシアは元来一つの大陸で5000万年前に水没したという仮説を立て、レムリア大陸と命名した。
これに対し、超古代文明の存在を教義化しつつあった神智学者ブラバツキーが関心を示し、
この大陸はインド洋ではなく太平洋に実在したと主張した。
さらに神智学協会ドイツ支部の会長であったシュタイナーは、アトランティス以前に存在した一大文明地域だったとする説を唱えた。
次いでイギリスの軍人チャーチワード James Churchward(1852‐1936)がインドで古代の碑板を発見し、5万年前に高度な文明を誇ったムーと呼ばれる大陸が太平洋上にあったことを解読して、レムリアを古代伝承に従ってムーと呼び直した。
彼の著書『失われた大陸ムー』(1926)は、太平洋諸島などの古記録や神話にムー大陸への言及があることを示し、
現在の文明は1万2000年前に水没した古代ムーを伝承したものにすぎないと述べている。
【平凡社世界大百科事典より】
ムー大陸の位置



Map from "The Lost Continent of Mu", 1927. By james Churchward.
From Wikimedia project


予言と解釈  予言と解釈

超古代に高度な文明が存在したとする伝説は、未来の超高度文明の過去への反映であろう。
プラトンが大西洋のかなたに幻視したのは、アメリカ合衆国と考えられる。
オリハルコンなどはこの国の科学技術による繁栄を示しのではないか。
海中に没したとされるのは、遠い将来の没落を示すものではないか。
では、太陽の帝国ムウとは何か。
世界連邦を建設し、新世界に名誉ある地位を占めた日本の姿である。
ムウの水没も将来の地球大変動を示す。
ムーとアトランティスが海中に没したとされるのは過去の人がムーとアトランティスを幻視した当時に、ムーとアトランティスが存在しなかったことが影響していると考えられる。
それに加えて、過去に存在した大異変で沈んだ陸地と文明も反映していることが考えられる。



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