メモ 弥勒信仰
仏典「弥勒三部経」すなわち『弥勒下生経』『弥勒大成仏経』『弥勒上生経』が、教理の中心である。弥勒は兜率天(とそつてん)におり、釈迦の没後その予言にしたがい、釈迦没後五十六億七千万年のときに下界に降り、竜華樹のもとで仏となって、釈迦の救いにもれた人々を救うとされる。弥勒下生の地は、ゲートマティとよばれる都市とされ、その地はすばらしいユートピアとして描かれている。
真言宗の空海による弥勒信仰は、高野山を将来の弥勒浄土とみたて、そこに入定して、弥勒下生を待機する内容である。
【平凡社世界大百科事典より】
京都 広隆寺 弥勒菩薩半迦思惟像
原典: 「上代の彫刻」,朝日新聞社、昭和17年

From Wikimedia project



予言と解釈  予言と解釈

大本教などは現代にミロクの世の実現を目指した。
なぜ、釈迦如来は弥勒下生を56億7千万年後の遥かな未来としたのか。
それは、人々が弥勒にすべての期待をよせて努力を放棄するのを恐れたためと、
弥勒が出現する時代にその活動が妨げられないようにするためである。



トップページへのボタン 前へのページへのボタン 次のページへのボタン