メモ 偽預言者ダッジャール
        

終末になると、イスラム教においては人々を悪に誘う偽預言者ダッジャールが現れる。
その容貌は、片目が見えず、もう片方の目は飛び出ているという説がある。
ダッジャールは神の教えに反する世俗的な説教を行い、膨大な支持者を獲得する。


予言と解釈  予言と解釈

イスラムの思想家、カラダーウィーによれば理想的なイスラーム的解決策とは次のようなものだという。

……しかしカラダーウィーが「社会」を論じるとき、想定されるのは家族であり、家族の集合として規定されるイスラーム教徒の共同社会である。カラダーウィー自身、「イスラームが最も気にかけるのは家族である」と述べる。社会に関する規定が一三挙げられるのだが、九項目は家族に関わっている。そして家族の構成原理は「正しい男女の結合」からなるのだが、正しい男女の結合を支えるために女性の義務を詳細に規定しているところが、イスラーム主義の思想に共通する特徴である。
 カラダーウィーによって「イスラーム的解決策」にもとづいた社会の構成要素として真っ先に論じられるのが、@女性の地位である。カラダーウィーによれば、「イスラーム的解決策」によって女性の地位は尊重される。ただし、尊重とは女性の「その真正な本性、重大な使命、貞淑なる娘として、正しき妻として、そして街に出るよりも家を守ることを優先し、表に出ることよりも陰で支えることを優先し、権利を求めることよりも義務をなすことを優先し、何よりも宗教を優先する徳高き母として」の徳性を尊重することとされる。
女性の尊重とは「その本性と任務に逆らっている西洋の女性を盲目的に模倣することではないのだ」という。カラダーウィーにとっては、規範に従わせ、宗教的に正しい生活をおくらせることこそ、女性の尊重なのである。このような論法は、イスラーム教の立場からの女性の人権に関する議論に共通してみられる。正当な婚姻によってイスラーム共同体を成立させるために、女性の徳性の確保を最重要視する。そのことこそイスラーム社会において女性が尊重されている証左だ、という観念である。……
(『現代アラブの社会思想』池内恵著/講談社現代新書より)

カラダーウィーのこの解決策が正しいイスラーム的解決なら、
ダッジャールが誰かは明らかだ。
完全な男女平等を唱え、完全な性的自由を推進して正しい男女の結合を認めず、
完全な女性の解放と称して女性の婦徳を抹殺しようとするラディカル・フェミニストだ。
一例。
彼女の推進するジェンダーフリー教育の成果が
オーストラリアの盛大な同性愛者の祭典、マルディグラパレードだ。



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